なぜ管理栄養士に
料理がとても好きなで小学校の前から料理を作るような子供でした。その後進路を決める歳にドラマの影響で白衣を着た栄養士に憧れを持つようになり…。
新卒で2年公立の大きな病院で勤務し、その後介護施設にて働くことになりました。
現在は管理栄養士として、ご利用者の栄養管理を担っていて「多職種協働」という考えのもと、介護、看護師、ケアマネさんなどと連携しながら情報交換や相談を行っています。
食材発注や食事作りからご利用者の食事量や体重の変化の把握、場合により血液検査の評価なども行います。栄養管理に求められるハードルは年々上がっていて、その分栄養士として活躍できる幅も広がっているように思います。
永和会の食に対して「食を通じた介護」
自分は入社する時に理事の方から「食については“普通の日”の食事と、“特別な日”の食事を意識して、普段の生活の中では食べなれている滋養のある食事、家で食べている普段の食事。特別な日は、その日にちなんだ特別な食事を楽しむ。その中でも、なるべく自然なものを使った食事を提供したい。コストもあるのでやれることとやれないことがあるけれど、なるべく手作りで出していきたい」とお話を頂き、とても共感し、ここ永和会で働きたい!と思いました。

食事はご利用者の「楽しみ」であり、毎日の命を繋ぐもの。食事はただ調理するのではなく、食を通じて介護をする気持ちで調理していく、こういったことを念頭に置いています。
永和会は法人設立時からすべての施設で「直営」で調理を行っています。
現在日本では、およそ7割の施設が委託業者に食事作りを依頼している状況で、自社で食事作りをしている施設は実は少数派です。
自社で調理をしている強みとしては、たとえばイベントの行事食に合わせてコストを調整していったり、献立を工夫したりとできることがたくさんあることです。
委託業者さんを中心に食事を提供している場合は、いろいろな制限がかかることもあり、先方の会社の基準に合わせて献立が決定されることがありますので、
自分たちで様々な提案をできることは、献立を考える者として本当にやりがいがあることだとおもっています。


また、ご利用者と顔の見える関係性を作っていける場があることが大きな魅力です。
当施設では、栄養士や調理スタッフも配膳をしているので、ご利用者と日常的にやりとりする機会も多く、ご利用者から「おいしかったよ、またこれが食べたい」とか「今後これを作って」と言われることもあります。これは普通のことに思われますが、キッチンと介護の現場に隔たりが無いからこそ生まれる会話だと思います。
調理室と取り組みについて
当施設の調理室は、ご利用者の毎日のお食事のほか施設内の保育所の子供たち、職員向けの社食も提供しています。今まさに0歳から105歳までの食事を作っています(笑)
0歳は離乳食で一つずつ個別対応で調理しています。
あと自慢できることは、調理スタッフの皆さんが思いやりのある方ばかりで本当に良い人が多いところですね。


調理室で力を入れていることとして、調理方法を工夫して調理の質を下げずに仕事を効率化させていく取り組みをしています。
クックサーブ(提供の直前にまとめて調理する方法)中心に食事を提供しているのですが、クックチル方式をうまく取り入れることで調理業務の忙しい山の時間と、落ち着いてくる谷の時間をなだらかにしていくことできます。
忙しい時間はすごく忙しくて、その反面のんびりとして時間もできてしまう。それをクックチルで計画的に調理することで、忙しさのピークを減らせる形になります。
これにより調理スタッフもかなり働きやすくなります。
とくに早朝の忙しい時間帯の負担を減らせる意味は大きいです。
どうしても忙しくなりがちな朝食作りを、前日落ち着いている時間帯に調理することができます。チルのいいところは、それでも食事の質が下がらないことです。
当施設の調理室は設立時からこのことが企画されていて、調理設備が充実しているところが強みです。まだ取り組みの途中段階ですが、今後はさらにメニューを研究して改善していきたいです。

仕事のやりがいや楽しさについて
単純にご利用者の身体の数値、データ的なもの良くなっていくとうれしいというのはもちろんありますが、やはり一番うれしいのは自分たちで献立を考え、調理した食事が完食されて下膳されたときです。
笑顔でご利用者が食事を楽しんでくださっているとき、なんともいえない喜びを感じます。
年間を通じて行事食も提供していて、おはぎを出すと「ああ、お彼岸ね」と気付いてくださる方もいらっしゃいます。施設で生活しているとどうしても単調になりがちな部分もありますが、すこしでも食事を通じて季節を感じたり、楽しんでいただきたいと思います。

ご利用者とのかかわりができるとすごくうれしいですし、そのことが大好きなので、生活の場である介護施設でのお仕事を選んでいます。
また栄養士という肩書き関係なく、行事やご利用者のお買い物など担当したり付き添ったりしています。当施設ではコンビニのローソンさんが定期的に施設内ミニ販売会を実施してくださっていて、その時もお手伝いをさせてもらっています。
とにかくご利用者の笑顔を見れると自分としてはやりがいに繋がりますね。
今後の目標は
今後はもっとご利用者の「楽しみ」に繋がるようなイベントを増やしていきたいと思います。まだまだ改善すべきことがたくさんありますが、「ご利用者の栄養管理」という根幹をしっかりやっていきながら、「楽しみ」の部分でさらに関わっていくことが目標です。